頻出図・表・グラフ
 原基分布図 



【問題】


   次の図は、イモリの胞胚後期の原基分布図である。




(1)ア〜カに当てはまる予定域を答えよ。

(2)ア〜カのうち、原腸胚後期に胚の表面に残っているものを全て答えよ。


(3)図は胚をア〜エどの方向から見た図か。

  ア.胚を頭部から見た図  イ.左側面からみた図  ウ.右側面から見た図 
  エ.背中側から見た図


【解答】


(1) ア:表皮 イ:神経 ウ:側板 エ:体節 オ:脊索 カ:内胚葉 

(2) アとイ

(3) イ



【解説】

 原基分布図は頻出。図が描けるぐらいにしておこう。

(1)
ポイントは原口のできる位置。ここから内部に陥入するので、反対側が広がって胚を覆う必要がある。そこで原口の反対側が表皮域と理解して覚える。表皮域のすぐ右横に神経域があり、表皮域と神経域が外胚葉である。

 神経域の下に脊索域がくる。脊索域から横に体節域、側板域が位置する。この3つが中胚葉である。一番下が内胚葉。

 
胞胚後期の原基分布図の位置関係は、神経胚後期の断面における位置関係と同じなので、神経胚後期の図と関連づけて覚えておくと忘れ難い。また、思い出すのも容易である。


 図を見れば一目瞭然なのだが、脊索を中心に上が神経、脊索の横に体節、側板、脊索の下に内胚葉がくる。

                          神経
                           ↑
                 側板←体節←
脊索→体節→側板
                           ↓
                         内胚葉


(2)
原腸胚後期には、内胚葉と中胚葉は胚の内部に陥入しており、胚の表面に残っているのは外胚葉だけである。したがって、表皮域と神経域である。この問題で表皮だけと答えてしまう受験生が多い。頻出問題だから確実に得点したい。次の図は、原腸胚後期の図を背側から見た図で、下の方の小さな○は卵黄栓である。




(3)
原口は肛門になることがポイント。また、原口の反対側に口ができるので、原基分布図とイモリの図を重ね合わせると原基分布図は左側面図と判断できる。







 
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