図を描くセンスをつけよう


 酸素解離曲線 



【問題】


 肺胞の酸素分圧が100mmHg、二酸化炭素分圧が40mmHg、組織の酸素分圧が20mmHg、二酸化炭素分圧が70mmHgのとき、次の問いに答えよ。



(1)肺胞での酸素ヘモグロビンの割合は何%か。


(2)組織での酸素ヘモグロビンの割合は何%か。




【解答】

(1)90%


(2)20%


【解説】
 この問題で正答が得られない受験生の多くは、グラフのどの数値を読めば良いのか分かっていない。グラフの中に二酸化炭素分圧の40mmHgや70mmHgが出てくるので混乱するのである。


(1)肺の酸素ヘモグロビンの割合の求め方
 肺の酸素分圧は100mmHgだから、横軸の100mmHgのところにと書き、100を上に線を引きながら上がって行こう。肺の二酸化炭素分圧は40mmHgだから、40mmHgのグラフとの交点が肺の酸素ヘモグロビンの割合である(グラフの赤い点)。


(2)組織の酸素ヘモグロビンの割合の求め方
 組織の酸素分圧は20mmHgだから、横軸の20mmHgのところに組織と書く。次に、20を上に線を引きながら上がり、組織の二酸化炭素分圧70mmHgのグラフとの交点が組織の酸素ヘモグロビンの割合である(グラフの赤い点)。


 上のグラフのように、横軸の肺や組織の酸素分圧に肺や酸素と書き込むことにより、どの点の数値を読めば良いかがはっきりするので、正答率は格段に上昇する。このような方法を駆使し、確実に得点するのが合格の近道である。






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